【アニメメーカー志望者必読】就活前に読みたいアニメ業界を理解するための本5選

アニメ業界を目指す学生にとって、KADOKAWAやアニプレックスといったアニメメーカーは倍率がとても高く狭き門となっています。

今回は、アニメ業界(とくにメーカー)に就職したい学生に向けて、就活を始める前に読んでおきたい業界を詳しく知るための本をご紹介します!


執筆・編集:ドキドーキ!編集部

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図解入門業界研究 最新アニメ業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第3版]【就活オススメ度★★★】

アニメ業界(メーカー)を志して初めに読む本です。

業界人なら誰もが知っているアニメビジネスの歴史に始まり、製作委員会制度といった基本のビジネス構造が理解できます。

また、業界の現状や課題点についても考察しています。

特に、メーカー志望であれば

  • 第二章 アニメ業界とアニメ市場の現在
  • 第三章 アニメビジネスの全体像と仕組み
  • 第四章 アニメ産業の仕事とその内容

は絶対に読んでおきたい内容になっています。

知っているとアニメ業界就活でプラスになる情報も盛りだくさんです。

これを一冊読み込むだけで、アニメビジネスについて広範囲に詳しくなることができます。

アニメプロデューサーになろう! アニメ「製作(ビジネス)」の仕組み【就活オススメ度★★★】

アニメプロデューサーが行う業務を、詳細な数字とともに解説しています。

例えば、アニメ宣伝業務については6ページにもわたって宣伝の具体的な仕事内容が書かれています。

その内容は、宣伝で使われるお金について、製作委員会全体で拠出する共通宣伝費について、その相場金額や利用用途など詳細かつ多岐に渡ります。

アニメプロデューサーの具体的な業務や業界人しかしらない裏事情について詳しく理解できる一冊です。

アニメ産業レポート【就活オススメ度★★】

画像は主婦の友社刊行の2017年度版。2023年現在の最新版は『アニメ産業レポート2022』

アニメ産業の最新情報をいち早くまとめて知ることができる年鑑です。

このレポートは日本動画協会の会員各社(KADOKAWAやアニプレックスなど)にアンケートを行い作成されています。

個人的にお気に入りの部分は、アンケートの回答が記載されてる部分です。

各質問項目に複数社の回答が並べて表示されており、複数の類似回答は業界全体の傾向を示していると考えられます。

例えば、近年好調と思われる海外収益についても、中国、北米、アジアといった海外で配信ライセンスなどの契約金額の減少があったと複数の会社が回答しており、変化の兆しを示しています。

特に中国では、検閲の強化、そして自国アニメのクオリティアップや中国企業の自社製作・制作が進み、日本アニメの需要が衰退する可能性が複数の回答から読み取れます。

このように、普段のニュースでは分からないような生の声についても『アニメ産業レポート』から知ることができます。

ほかにも、各分野のジャーナリストが業界で話題の最新ニュースを詳しく解説しています。

2022に話題になった、

  • バンダイナムコグループの再編
  • ソニーグループ(ファニメーション、クランチロール)の躍進

といった最新ニュースのほか、世間で話題になったウマ娘や東京リベンジャーズなどのIPメディアミックス事例についても解説されています。

また、海外事業に興味がある人向けに、世界の地域別の契約獲得数や、契約の内容が数値やグラフで掲載されています。

他にも、市場規模や製作分数など日本動画協会が独自に調査したデータが格納されており、非常に価値のある一冊です。

『アニメ産業レポート』は日本動画協会から毎年最新バージョンが刊行されています。現状最新の『アニメ産業レポート2022』(ダウンロード版・書籍版)は下記サイトで購入可能です。

・ダウンロード版 https://www.spi-information.com/categories/detail/33307

・書籍版 https://www.spi-information.com/categories/detail/33306

製作委員会は悪なのか? アニメビジネス完全ガイド【就活オススメ度★★】

アニメ業界内の各ビジネス(配信・商品化・音楽・海外など)について、ビジネス仕組みや概況を市場規模とともに解説していいます。

後半では「アニメに携わる仕事」として、OP・EDクレジットに登場する役職についての説明があり、それぞれの仕事内容について理解することができます。

誰がこれからのアニメをつくるのか? 中国資本とネット配信が起こす静かな革命【就活オススメ度★】

中国に限らず海外企業の日本進出を詳しく解説しています。

また、NetflixやAmazonプライムなどのビジネスモデルについても記載されています。

日本の業界各社の動向や制作現場についてのデジタル化など、近年のアニメ業界での変化を知ることが出きる一冊となっています。

専門性が高いため「就活ビギナー向け! 就活に即使える知識が満載!」というわけではないかもしれませんが、ここ数年のアニメ業界の動向、特に配信事業者との関係について深く理解するのには欠かせない一冊です。

どうやって本を手に入れる?

「本を買うお金がない…」という学生さんが本を読む方法は主に2つあります。

  • 学校の図書館で書籍の購入リクエストを出す

多くの学校図書館は学生からの購入希望を受け付けており、外部から新規に購入してくれることがあります。学校図書館のホームページを調べてみるか、スタッフに相談してみましょう。

  • 地域の図書館で蔵書を調べる

カーリルというサイトを使い、近くの図書館に蔵書されているかどうかを調べることができます。

もし近くの図書館になくても、司書さんにお願いすれば他の図書館から取り寄せてくれる可能性もありますので、積極的に相談してみてください。

まとめ

今回の記事ではアニメ業界を知るための必読5冊をご紹介しました!

もっとも、アニメメーカー各社は総合職採用なので、アニメ業界に限らずゲームや文芸など、エンタメについて幅広い関心を持っておく必要があります。

ですが、面接時にアニメ業界への洞察を示すことで、ライバルを抜き出しアニメプロデューサーに一歩近づくことができるでしょう。

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