自分が何者であるかというはなし

遅ればせながら、あけましておめでとうございます! 株式会社ワクワーク 代表の中山ともうします。
本年3月に、会社として最大のイベントであるアニメ業界就職フェア「ワクワーク2019」を開催することもあり、年明けからバタバタと動いております。
また就職活動も本格的にはじまる時期でもございますので、就活生のみなさまもすでに精力的にうごかれていらっしゃることと存じます。そんな、これからはじまる就活戦線にのぞまれる方々へ「こんな適当な感じで生きてもどうにかやっていけるのだから、自分もきっと大丈夫だろう」という遠回しなエールになったら幸いと思い、こちらに私の本年にいたるまでの略歴をおまとめさせていただこうと思います(略歴といいながら長くなり恐縮です)。お手すきの際にでもご覧いただけましたら幸いです。

その1 新卒からリクルートを経て無職になるまで

私立大の理工大学院を卒業したはいいものの、研究というものに自分の性分が合わないと院生活の中で確信していた私は、子供かと思うほど単純に、自分の好きであったコンテンツ業界に飛びつけないかと、研究室でただひとり、メーカーを一切受けず、出版社やらゲーム会社を志望しました。その結果、ほぼすべての企業からお祈りメールをもらい、就職期間を終えつつありました。

そんな中、たまたま採用してくれたのがリクルートでした。採用と言っても契約社員であり、業務内容はホットペッパー事業の営業マン。フリーペーパーという媒体の中で編集・ライターに近い仕事ができるということを心の拠り所に入社したわけですが、当然のことながら仕事の90%近くは営業、つまりクライアントである飲食店の担当者との交渉なので、当時まごうことなきコミュ障だった自分にとっては死ぬほど辛い業務でした。
若い時に一番自分に向いていない仕事をしておこう、という覚悟でのぞんではいたものの、新規クライアントを獲得できないどころか、既存クライアントからもクレームが来て担当者変更の日々。毎日のように自分自身が起こすトラブルのストレスで、毎朝会社への足取りは重く、何のために仕事をしているのか分からない日々でした。そんな感じなので、3年半という契約期間の中で、編集長が3度変わり、その都度「会社を辞めたい」と相談をしました。その返答はいつも、「お前は会社をやめたら絶対にダメになるから、もう一度真剣に考えろ」。
同期が新しい道を決め、退職していく中で、果たして自分にとって正しいキャリアとは何なのか悩みながら、とはいえなんとか3年半の契約期間満期を迎えることができたときは、自分の人生ではじめて「やり遂げた」という実感を得ました。

そして訪れた初の転職の機会。今度こそコンテンツ業界に就職するぞと転職エージェントをたよったわけですが、なぜか紹介してきたのは地元のリフォーム会社。当たり前ですが全く興味はない。ところがいつのまにやら面談の日取りをセッティングされ、先方の社長に会い、その後内定。「一社もコンテンツ系の企業を受けていないにも関わらず、そんな会社に行けるか!」と断ったものの、エージェントの担当者は「この企業があなたにとっての最高の企業です」の一点張り。ホテルのカフェでやり取りしていたのですが、ついには深夜になりお店から退出を迫られ、やけっぱちになりOKを出したのが本当に良くなかった。

会社に入社し、2週間でクビになりました。

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