
7月2日に、2022年度アニメライター講座の5回目の講義がオンラインで行われました。今年度コース最初のゲスト講師による講義の模様を抜粋にてご紹介いたします。
執筆・編集:ドキドーキ!編集部
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本日の講師は、元アニメ!アニメ!編集長、現マグミクス編集部の沖本茂義さんです。
今回の主なテーマは、「読まれる記事企画のつくりかた」です。
まず、なぜライターには記事の企画力が必要なのでしょうか。
SNSや動画コンテンツの台頭により、”文章力”だけが売りでは厳しい世界となっています。
既に、ニュース記事はAIにより自動作成されるようになっています。
ライター志望者は増えているものの、中堅・ベテランライターは健在であり、編集部発の企画記事は新人ライターには回りにくいです。
一方で、編集部は常に「良い記事企画」をもとめています。
よくある企画の持ち込み例としては、「〇〇の作品が好きなのでレビューを書かせてください!」というもの。
「自分が書きたい!」という気持ちは伝わるものの、マーケット感覚が意識できていません。
メディアは主に広告収入で成り立っているため、多くの人に読まれる必要があります。
具体的には、赤字を避けるために最低1万PVは欲しいそう。
そのため、より多くの人に読んでもらえる記事企画が編集部から求められています。
では、具体的にどのような点を意識すれば良いのでしょうか。
読まれる記事企画に必要な3つの要素は、①コンテンツ、②切り口、③タイミングです。
①コンテンツについて、「自分が好きだから」「面白いと思うから」は評価基準にはなりません。
多くの読者の興味・関心を引くためにも、知名度が高い作品・人・出来事が重要です。
②切り口は、そのコンテンツのどの側面に焦点を当てるかということを指します。
例えば、「ほかの記事ではあまり取り上げられていない部分」や、「逆張り(一般的なこういわれているが、実際は違う)」など。
新規性や斬新さが求められています。
③タイミングは、記事を何月何日何時に公開するかという点を指します。
「コンテンツ」「切り口」が良くても、「タイミング」が悪ければ無風に終わります。
いいタイミングの例としては、映画公開初日、金曜ロードショー放送日、有名声優さんのTV出演日などが挙げられます。
これら3点以外にも大事な要素は沢山あります。
講師の沖本さんには、初心者のライターが特に意識したいことについても解説していただきました。
アニメメディアの現役編集者からライターに求められる記事企画のポイントを教えていただく、貴重な2時間となりました。
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