ワクワーク2025出展企業 リレーインタビュー① arma bianca 人事総務部 部長 齊藤直樹様

本インタビューは3/20(水・祝)に開催するアニメ業界就職フェア「ワクワーク2025」の出展企業に、今年の採用に関するお話をお聞きしたものです。より詳細な会社の説明や、担当者への質問などをご希望をされる方はぜひワクワーク2025にお越しください。

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 ワクワーク2025出展企業インタビュー企画第一弾として、アニメやキャラクターなど多種多様なグッズを製造・販売するメーカー「arma bianca」の人事総務部 部長 齊藤直樹様に、今年の採用についてお話をお聞きした。

 今年は創業9期目を迎えたarma biancaは会社の事業規模拡大に伴い、昨年8月に本社を移転し、今年も積極採用を行うとのことだ。現在進行系で変化し続けるグッズ業界で求められる人材像がどういったものなのか、詳しく話を伺った。

ーー毎年のご出展、誠にありがとうございます! まず最初に、御社のことを本記事で初めて知った、という方に向けて、事業内容をご説明いただけますか。

齊藤直樹様(以下、齊藤):わかりました。弊社は端的に言えば、キャラクターグッズの企画・製造・販売を一気通貫で行っている会社です。作品の権利を版権元様からお借りして、公式のグッズの製造・販売を行っておりまして、販売方法には大きく分けて3つあります。

 1つ目がECでの受注販売です。お客様からの注文を受けて、製造数を確定することで、在庫リスクを最小限に抑えることができる点が最大のメリットで、そのおかげもあり弊社では起業から現在まで約1100作品で商品化させていただいています。

 2つ目が問屋様や小売店様への卸売です。ECで受注を開始した商品を問屋様・小売店様へもご紹介させていただき、全国のホビーショップ様や他のECサイト様からも予約を集めます。

 3つ目が催事(イベント)での販売です。具体的には東武動物公園様のようなレジャー施設とのタイアップでしたり、マルイ様やタワーレコード様といった量販店様での期間限定の催事を通しての販売です。こういった催事については弊社の営業担当が、作品の盛り上がるタイミングや季節感にあわせた企画を提案し実現するという流れです。

 また遠方にお住まいで催事にお越しになれないお客様のために、催事終了後に事後通販も自社ECサイトで行います。

ーー1つ目にECを上げていらっしゃいますが、会社の事業としても通販が占める割合が大きいのでしょうか。

齊藤:最近ではECよりも卸売や催事の比重が増えてきております。創業時、代表の坂井が「ECサイトを持たず卸売に頼っているグッズメーカー様が多い」と感じていたため、会社立ち上げ当初からECサイトを弊社は構え、お客様にもECサイトでの販売を行ってきました。一方で、ECのみでの販売だとお客様に会社ブランドの認知が広まらないと考えたので、問屋様・小売店様への営業もはじめ、今に至るという感じです。

ーーそういったEC中心の御社だからこその強みについて教えて下さい。

齊藤:先ほども触れさせていただきましたが、在庫リスクを抑えながら商品化できるので、色んな作品でチャレンジできることことが一番に挙げられます。 

 弊社の場合はお客様・問屋様・小売店様から注文が集まった数量を製造しますし、一個からなど小ロットで製造できる工場様とのお取引があるので、在庫リスクを最小限に抑えつつ、これから人気に火がつきそうなタイトルの商品化が可能です。ファンの方にとって、好きな作品やキャラクターのグッズ化って一つの大きなイベントじゃないですか。そういった機会を弊社は応援させていただけるのが強みだと思います。

ーーそういった思いが形になったのが「1100作品のグッズ化」ということですね。先ほど創業のお話がすこし出たのですが、御社の創業の経緯についてお話をお聞かせください。

齊藤:元々は代表の坂井が「自分自身がほしいおしゃれな日常使いできるキャラクターグッズを作りたい」というところから始まっています。坂井自身が前職で作品のライセンス営業に携わっていたこともあり、グッズ制作にともなうノウハウはありました。

 会社立ち上げに伴って、営業としての坂井以外のメンバーとして、デザイナーやEC構築のためのエンジニアなどで集まった4名が創業メンバーです。私も現在は人事総務部を担当していますが、もともとはエンジニアとして参加していました。

ーーそこから10年も経たない間にこれほどまで大きな会社になられるとは! 現在、社員は何名ほどいらっしゃるのですか。

齊藤:従業員数としては160名ほどです。本社に130〜140名程度で、それ以外に岐阜の流通センターや、渋谷109内の店舗でもスタッフが働いています。現状の男女比としては男性4割、女性6割で、平均年齢としてはここ最近新卒採用を強化している影響もあり26歳前後になります。もちろん30代以降のメンバーも複数いるのですが、それでも40歳以上のメンバーは5名程度だと思います。

ーー非常に若々しい方たちが多いのですね。そういった平均年齢は何かしらの意図があってのことでしょうか。

齊藤:狙ってやっている、というわけではありません。ただ、弊社の就労スタイルが原則デジタルツールを用いたものなので、例えば営業担当として中堅クラスの方を中途で採用した際も電話や外回りをほぼしないスタイルに合わず、ご退職されてしまったケースがありました。そういう点では、組織的にも若い方がハマる会社なのかなと思います。

ーーデジタルツールでの就労、という点について詳しくお聞かせください。

齊藤:具体的には、業務のやり取りではTrelloというタスク管理ツールを使った文字ベースでのやり取りがメインです。チャットツールではLINE WORKSを使用していますが、あくまで補助的な意味合いで使用しています。営業の方も電話や足を使った営業はほぼ無く、社内で商品案などの企画をしっかり練ってメールで提案することがほとんどです。

ーー個人的にも電話をすることが苦手なので、チャットツールが仕事のベースというのは働きやすさを感じます。

齊藤:ありがとうございます。とはいえ、新卒で初めて働く経験をされる方たちからすると、文字情報だけでの情報伝達に難しさを感じるケースもあるため、今後会社でどのようにフォローしていくかという課題はあります。

ーーそういった社内コミュニケーションを円滑にする試みとして、なにかしら御社で取り組まれていることはございますか。

齊藤:毎月のイベントが盛んなのが弊社の特徴だと思います。イベント部という形で、毎年メンバーを変えながら持ち回りで、季節行事を企画し、全社を巻き込んでイベントをしています。BBQやボーリング大会、季節行事としてはお花見会だったりですね。特に大きいところだと社員旅行もあります。

ーー社員旅行があるのは、いまどき珍しいですね。

齊藤:坂井がもともと働いていた会社で社員旅行を実施していたことが大きいのですが、一昨年からはじまり、最初は軽井沢、昨年がマカオで実施しています。昨年のマカオについては、自分たちでもなかなか選ばない目的地ということもあり、社員の時間の使い方は様々だったのですが、女性社員を中心に香港のディズニーランドに遠征したりと、旅行中に仕事でなかなか関わりのないメンバー同士でのコミュニケーションにもつながったようです。

 イベント部以外にも、あくまで有志の集まりですがフットサルなどの球技を行う球技部、ボードゲーム部などがあり、業務以外でのコミュニケーションを取るための社内活動は活発かなと思います。

ーーいろいろな試みをされているのですね! 今年の採用職種についてもくわしくお話をお聞きできますか。

齊藤:弊社の募集職種は大きく分けて3つです。

 1つ目の総合職は、外部の会社様への営業を行う仕事です。実際に部署配属までの流れとしては、総合職で内定を出したあと、新卒研修を経て部署配属となります。配属先としては、ライセンス営業部、営業部、事業開発部の3つです。

 ライセンス営業は、作品の版権元様に商品企画の提案をし、許諾をいただいたあとはデザインやサンプルなどの監修のやり取りをする部署です。

 営業は外部に弊社商品を購入いただくための営業業務を担当する部署です。部の中にもチームが3つ分かれており、チームによって自社催事や問屋様・小売店様への卸売など担当が分かれています。

 事業開発は、商品を製造する工場への営業業務を担当する部署です。製造メーカー様が多数出展されるイベントなどに出向いたりメールで問い合わせたりして、弊社商品の製造について相談することが主な業務です。

 2つ目の一般職は、総合職の3つの部門に加えて、ECサイトの運用チーム、人事総務を含めた5部署が配属先で、原則社内での内勤業務となります。具体的には、ライセンス営業部に配属された場合は版権元様へ提出する書類作成や、商品のサンプル発送だったりが日常的に発生する事務業務を担当してもらいます。

 3つ目のプロダクトグラフィックデザイナーは、商品デザインをする部署です。とはいえ新卒でいきなり商品デザインを担当するわけではなく、一旦メインデザイナーのアシスタント業務から始まり、徐々にスキルを磨いてもらいます。最初はグッズのデザインをするというよりは入稿データの作成やパッケージのデザインなどからはじめ、メインの仕事を任せられるなと言うタイミングでメインデザイナーに昇格するという流れです。とはいえ、現状一年目から商品デザインを担当する方が多数いるので、商品デザインに興味のある方は積極的に志望してもらえたらと思います。

ーー今回それぞれの職種に求める人物像として、共通で「アニメなどの作品への強い愛情」を掲げられていますが、具体的にどういった点に注目をされるのでしょうか。

齊藤:重要視しているのは、仕事を自分自身で取りにいける能動性・積極性です。仕事を振られるのを待つのではなく、自分から率先して先輩の仕事を取りに行く、新規で仕事を作りに行く人が望ましいのですが、とはいえそういう方ばかりではないことも承知していますので、各業務のマニュアル化を徹底することで、仕組みとして社員の仕事レベルの底上げにも力を入れています。

ーーそういった学生の方たちの資質について、齊藤さんは具体的にどのように面接などで確認したりされるのですか。

齊藤:それだけが全てではない、ということを前置きとしてお伝えしますが、「学生時代にイベントがあったとき、あなたはどういう立ち位置でイベントに携わったのか」という質問はよくします。例えば友達と旅行に行くとなったとき、率先して企画を立てて周りを巻き込んでいく立場だったのか、そういうリーダー的な人をサポートする人間だったのか、それともあくまで参加するだけだったのか。それは飲み会の幹事をやったことがあるか、どうかでもいいんですが、参加者への気配り力や、スケジュールを立てて実行する力は、そういう小さなことの積み重ねから培われるのかなと思っています。

ーーなるほど! 御社としては、特定のスキルよりは、そういった人となりを重視して採用をされるのですね。

齊藤:はい! もちろんそれぞれの職種について、総合職・一般職ならWordやExcel,プロダクトグラフィックデザイナーならAdobe Illustratorに習熟していることが望ましいですが、そういったツールについては入社後に仕事を通して学んでいただくことはできますので、そこまで重要視していません。

ーー御社新卒採用ページにはインターンについても触れられていますが、どういった狙いがあるのでしょうか。

齊藤:弊社のインターンは内定者対象のインターンです。インターン期間は3月末までで、一ヶ月毎に一部門ずつジョブローテーションをしてもらい、社員のアシスタントをしつつ、社内で行われている業務について広く理解をしてもらうことを意図しています。

 これは、4月入社でいきなり現場に配属されるよりも、あらかじめ業務のことを知っていたり、会社内のメンバーとつながりがある状態で働き始めたほうが若手の方たちが活躍できるのではないかと考え、企画しています。部署に配属後は、他部署メンバーとのつながりがやはり薄くなってしまいがちなので、事前に自分の前後にどういった人たちがいて、その人達のために自分がどう立ち振る舞うべきか意識できることはとても重要だと思います。

ーーインターンについては、原則内定者全員が対象になるのでしょうか。

齊藤:いえ。参加するかどうかの判断は内定者本人に委ねています。卒論が忙しいなど諸事情はあると思いますし、強制はしません。

 ただ、当たり前ではあるのですが、やはりインターン経験のある方のほうが、そうでない方と比べて入社後によいスタートを切れるケースが多いので、可能であれば参加してほしいなと思っています。勤務日数や時間には制限を設けておらず、週一回午後のみとかからでも大丈夫ですし、地方在住の方向けに8月からの夏季休暇期間中のみで、弊社で宿も用意して実施したりもしました。

 新卒研修時に配属希望をそれぞれに出してもらうのですが、実際に働いた経験があるのとないのとでは配属後の仕事の進め方も全然違いますので、もしインターン参加が不安な方はぜひ遠慮なく相談してもらえたらと思います。

ーーお話ありがとうございました! 最後に、ワクワーク2025に来場する学生、および今後御社を志望する学生に向けてメッセージをお願いします。

齊藤:わかりました! 弊社はおかげさまで今年創業9年目を迎えますが、事業規模の拡大とともに毎年黒字経営をしています。アニメを含むエンターテインメント業界では、やはり新しいことにチャレンジできるかどうかが、将来的にとても重要だと思いますが、弊社にはその素地があります。

 弊社はその中でも新規開拓をしやすい環境だと思いますので、「この作品・キャラクター、グッズ化したいな!」という思いがある方はぜひ弊社に応募いただけたらと思います。

ーーお時間いただきありがとうございました!

arma bianca 採用情報:https://armabianca.com/recruit

会社情報:

 社名:株式会社arma bianca

 創業:2015年7月1日

 資本金:24,515,937円

 本社住所:〒164-0013 東京都中野区弥生町3−35−13 335中野新橋ビル 3階

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