本インタビューは3/20(水・祝)に開催したアニメ業界就職フェア「ワクワーク2025」の出展企業に、今年の採用に関するお話をお聞きしたものです。
ワクワーク2025 イベントページ:https://wakuwork2025.peatix.com
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ワクワーク2025出展企業インタビュー企画第二弾として、ブシロード 執行役員 中尾祐子様にお話をお聞きした。今年で創業17年を迎えるブシロードは、トレーディングカードゲーム(以下、TCG)を事業の主力としつつも、グッズの企画から販売までを担うブシロードクリエイティブ、音楽商品・ライブイベントの制作・販売・プロモーションを行うブシロードミュージック、広告代理店・声優事務所のブシロードムーブなどのグループ会社があり、その事業領域は幅広い。
そんなブシロードは本年度の「エンターテイメント総合職」と名打ち、グループの新卒一括採用を行う。中尾様に、グループとしての今後の展望および採用方法の意図についてお話をお聞きした。
ーー初のご出展、誠にありがとうございます! 御社名を知らない学生は少数かとは思うのですが、幅広い業務領域を持たれている御社の事業概要を、改めて一度ご説明いただけますでしょうか。
中尾祐子様(以下、中尾):わかりました。
現状弊社は、多数の領域でビジネスを展開していることもあり、「IPディベロッパー」や「メディアミックス」の会社と表させていただくこともありますが、主軸となるのはTCG事業です。
グループ事業から生まれたIPをコアにしつつ、そのタイトルをメディアミックスすることで、IPの価値を広げていくことが弊社の特徴ではないかなと考えています。「カードファイト!! ヴァンガード」(以下、ヴァンガード)のようにTCGから生まれた作品もあれば、「BanG Dream!(バンドリ!)」のように小説や音楽から展開している作品もあります。グループ全体で多角的に作品を盛り上げることで、IPを育てていくことができるのが弊社の強みです。
そうした中で、今年の採用としましては原点に立ち返る意味も込めて、TCG関連事業に興味がある方にぜひご応募いただきたいと考えています。
<写真は本社受付>
ーー御社は、もともとTCG事業を中心とした会社だと思うのですが、事業を展開するなかで、グッズの企画開発を行うブシロードクリエイティブや広告代理店業務、声優マネジメントのブシロードムーブなど、事業会社を次々に立ち上げられているイメージです。それは御社としてどういった戦略なのでしょうか。
中尾:隣接領域の事業会社を立ち上げることは、長期的に自社グループ内にノウハウを蓄えることを可能にし、より強固なビジネスをすることができると考えています。
短期的には、スピード感をもって判断をしたり実行に移せるなど、いろいろな面での相乗効果が得られるので、戦略的に自社グループとして、多方面に事業会社を展開しています。
ーー御社の新卒採用サイト(https://recruit.bushiroad.co.jp/fresh2025/)を拝見して、社員の半数が20代と知り、驚きました。これは長年新卒採用を積極的に行った結果でしょうか。
中尾:年々新卒採用の人数を増やそうとしています。ブシロードのTCGで学生時代を過ごした社員もなかにはいます。若い方の意見はとても重要ですし、ブシロードコンテンツを好きな方が就職して次世代のファンに楽しんでもらう、というサイクルを考えると、今後も積極的に新卒採用を行っていきたいなと思います。
ーー社員の男女比はどういった割合でしょうか。
中尾:現在、男女の割合は6:4です。女性が働きやすい環境を整え、女性社員の割合を増やしていけたらと考えています。
ーー中尾さんご自身から見て、ブシロードは女性が働きやすい会社でしょうか。
中尾:働きやすいと自信をもって言えます。性別を基準とした仕事の割り振りがない社内風土だと思います。女性だからこういう部署に配属させる、といったことは一切なく、個々人の資質や頑張りを見て、フラットに仕事を任せるカルチャーがあります。
性別以外の話になりますが、年功序列文化がなく、若手であっても頑張り次第では一気にチームの中核を担う存在になるケースがあります。だからこそ、若手が精力的に働けて、それが現在の弊社の原動力ではないかなと思います。
ーー中尾さんの目から見て、御社で活躍をされる方の共通点があれば、教えて下さい。
中尾:自ら動くタイプで、調整能力に優れていて、こだわりを持って、最後までプロジェクトを遂行できる人ですね。
自分が転職でブシロードに入社した際もそうだったのですが、役職や肩書に関係なくフランクに話せる社風には、今後入社する方も驚かれると思います。なので、上司含めまわりに意見や提案を伝えられる人は弊社には向いていると思います。
ーー今回の採用職種がエンターテイメント総合職という形で、事業会社も含めての募集となっているのですね。
中尾:グループ全体の総合職として募集し、各事業・各企業の適性に沿った配属を行う方針で採用活動を行っています。今年は30名ほど総合職として採用する予定です。
実際の配属先は幅広く、TCGの部署を中心に、経営企画や管理部門などのバックオフィスから、プロレス事業まで多岐にわたります。
ーー配属先についてはどのように決まるのでしょうか。
中尾:本人の希望を考慮しつつ、資質や適性を踏まえて配属先を決めます。
資質や適性に関する判断は、選考過程で面接官が感じた印象を参考にしています。ですが、それだけを判断材料にしてしまうと主観的になってしまいますので、適性検査の結果など客観的なデータも併せて配属先を検討しています。この二つの要素を鑑みたうえで、その年の配属先を決定する、といった流れです。
学生の皆さんはそれぞれ希望の部署があると思いますが、必ずしもその部署に配属されるとは限りません。しかし、配属先が希望部署とは異なっていても、ブシロードの事業は互いに関係しているため、手がけてきた仕事がいつしか本来携わりたかった分野にも繋がることがしばしばあります。エンタメ企業で働きたいと思う方であれば、どの部署でも楽しく働いていただけるのではないかなと思います。
ーー今回、総合職を希望する学生に求める資質として「突破力、パッション、コンテンツ愛がある(方)」とご返答いただいていますが、これは具体的にどういったことを表しているのでしょうか。
中尾:行動力です。先ほど社内で活躍するタイプの話でもあげましたが、弊社では性別年齢関係なくフラットに働くことができます。だからこそ、仕事や指示を待つのではなく、失敗を恐れず自ら仕事を取りに行く方を求めています。
毎年、秋ごろに立食形式の内定者懇親会があるのですが、話しに来てくれる内定者さんがいると「積極的でいいな!」と一緒に働くことを楽しみに思います。
ーー現在、御社のYouTubeチャンネルで新卒2年目の方の一日の様子(https://www.youtube.com/watch?v=xBW9Nab-xFE)を見ることができます。その中で印象的だったのが、木谷高明社長との距離の近さだったのですが、新入社員も木谷社長とのミーティングはよくあるものなのでしょうか。
中尾:社長が参加するミーティングも珍しくはありません。
ーー新入社員にとってもチャンスはいたるところにある、ということですね。もう一点今年の採用について、「海外」という点も御社にとってはキーポイントなのかなと思うのですが、いかがでしょうか。
中尾:海外事業はより一層重要になっていきます。現在、弊社のTCGの売上において、海外の割合がかなり高くなってきており、海外でもイベントや内覧会を開催しています。今年から新たに海外事業本部が立ち上がり、今まで以上に海外における事業展開を加速させていく予定です。
英語が話せることは業務上でアドバンテージになることは間違いありませんが、英語が話せなくても現地企業とのコミュニケーションをするうえでのテンポ感や感性がハマる方は、海外事業に手を挙げてもらえたらなと思います。
<写真は海外イベントの様子>
ーー貴重なお話ありがとうございました!最後に、御社を志望する方に向けてのメッセージをいただけますか。
中尾:はい! ブシロードでは、毎年採用にあたってテーマを決めているのですが、今年は「『好き』を躊躇(ためら)わない」としています。これはどういうことかと言うと、「ヴァンガードが好き」「バンドリ!が好き」といった弊社IPが好きであってほしいという意味だけではなく(もちろん大歓迎ではあります)、誰もが持っている趣味や推し活における「好き」という感情すべてが仕事において役立つのがブシロードという会社である、という意味を込めています。自分の「好き」に自信を持って、積極的にエンタメ業界へ飛び込んでいただけると嬉しいです。皆さんのご応募、お待ちしています。
ーーお時間いただきありがとうございました!
ブシロード 採用情報:https://recruit.bushiroad.co.jp/fresh2025/
会社情報:
社名:株式会社ブシロード
創業:2007年5月18日
資本金:5,760,533千円
本社住所:東京都中野区中央1丁目38-1 住友中野坂上ビル
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本インタビューは3/20(水・祝)に開催したアニメ業界就職フェア「ワクワーク2025」の出展企業に、今年の採用に関するお話をお聞きしたものです。