「コロナをぶっ飛ばすアニメ教えます! 」 from アニメライター講座作品レビュー 

ワクワーク

ライター:中亮将

新型コロナウイルスが流行し、外出自粛が叫ばれる昨今。自宅に引きこもる日々が続き、ストレスがたまってきている方もいらっしゃるのではないでしょうか。こんな暗いご時世だからこそ、私は言いたい。「みんな、俺たちにはアニメがある」と。

今回紹介するアニメは、知る人ぞ知る名作「廻るピングドラム」。まず登場人物の口癖を借りて総括を一言、「このアニメ、ファビュラスMAX」。キャラがみんな人間臭くて、ストーリーの展開が神懸かってて、最高に泣けて笑える作品です。出来る限りネタバレを食らわずに見て欲しい作品のため、この先もネタバレが極力ないように書かれていてあります。

まずは人物紹介。シスコンがいきすぎた兄①、シスコンがいきすぎた兄②、病弱の妹兼魔法少女、カレー狂いのストーカー女子高生、ブラコンがいきすぎた妹、一見まともな女優、一見まともな教師、妖しいイケメン医者、悪の秘密結社団員、不思議系動物などなど。軽く羅列するだけで、登場人物達のキャラが立っていることが分かりますよね。そんな彼らが、どんな運命で交差していくのか、非常に気になります。

物語の序盤、主人公達は終わることのない、幸せな日常の中にいるように見えます。画面のこちら側からは、彼らの日常がどれだけの努力と残酷な奇跡で成り立っているのか、気づくことすらできません。しかし物語は淡々と進み、過去、現在、虚構、現実のあらゆるところから襲い来る理不尽で、彼らは追い詰められていきます。終わることのない理不尽に、強烈なキャラの仮面が剥がされ、醜い素顔になっても、彼らは戦い続けました。家族、恋人、信じた理想ために。 「廻るピングドラム」、興味をもっていただけたでしょうか。主人公達が、本当はどんな奴らで、どんな運命に巻き込まれ、どんな信念と大切なモノのために戦い、どんな結末を選び取ったか。知りたいと思ってくれた人が一人でもいたなら、こんなに嬉しいことはありません。なぜなら私は、このアニメが大好きだから。

<編集協力:浅井恵斗>

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