アニメの記事を書きたい!まずは何から勉強したらいい??(2022年度 アニメライター育成講座受講レポートNo.2)

4月30日に、2022年度アニメライター講座の2回目の講義がオンラインで行われました。今回はその内容について抜粋してご紹介いたします。


執筆・編集:ドキドーキ!編集部

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本日の授業は、著作権についてのお話と記事の企画の立て方についての講義でした。

どちらもライターとしては必須の知識であり、これらを理解することがプロのアニメライターになるための第一歩といえるでしょう。

まずは、著作権について。

人によっては、大学の授業などでレポートや論文を書く際に、引用の仕方や著作権について学んだことがあるかもしれません。これがプロのライターの場合となると、著作権について知っておかなければならない視点が少し違ってきます。

たとえば、みなさんは以下の質問に正しく答えることができますか?

  1. メディアに掲載されているライターの記事の著作権は誰のものか?
  2. インタビュー記事の著作権は誰にあるのか?

1.については「編集部」もしくは「ライター」という選択肢が考えられると思います。

2.の質問は少しトリッキーで、「インタビューをされた人」「記事を書いた人」「編集部」という3つの答えが考えられますね。

ライターは著作権を侵害する側にも侵害される側にもなり得ます。記事や作品の権利者は誰なのか? どうすれば問題なく他人の書いたものや画像を使うことができるのか? そういったことが分かることは、ある意味では面白い記事を書けること以上に重要です。

今回の講義は、ライターとしてこれから多くの文章を執筆・公開する受講生にとって、実りの多いお話となりました。

講義の後半は「記事の企画の立て方」についてのお話でした。

プロのライターは、何も考えずにいきなり文章を書き始めるということはしません。記事の企画というものを考えて、大枠をつくってから執筆に取り掛かります。

いしじま先生いわく、記事企画に必要な要素は

  1. 仮タイトル
  2. 記事の概要
  3. 記事のゴール

の3つです。

ここでは特別に、3つ目の「記事のゴール」について解説します。

記事のゴールとは、

①誰に ②何をしてもらうために ③どう働きかけるのか

という3項目を指します。

1つ目の「誰に」は記事の想定読者(ターゲット)を指します。

これは年齢や性別といった簡単なものだけでなく、「どの作品にどれくらいハマっているのか」という特定作品への入れ込み具合も含みます。

ターゲットを考えずに文章を書くと、最適な相手に文章が届かず、結局誰も最後まで記事を読んでくれないという事態になりかねません。

2つ目の「何をしてもらうために」は、記事を読んだ読者に何をしてほしいかを指します。

例えば、記事を読んだ後に「作品のHPをチェックしてほしい」「紹介した作品を買ってほしい」などなど。

記事を読み終わった後に、読者にしてほしい行動を考え、設定します。

3つ目の「どう働きかけるか」については、2つ目の行動を起こさせるために「読者にどのような反応をしてほしいか」を指します。

たとえば記事を通じて読者に作品の公式ホームページを見てほしい場合、記事を読んでくれた読者に「このキャラのあのセリフ、すごいわかるー!」という共感だとか「記事に書いてあったことってどういうこと?」といった興味関心だとか、行動に移る前のなにがしかの反応が起きている必要があります。

「この作品おもしろそう!」(反応)→「作品についてもっと知りたい!」→「ホームページを見てみよう!」(行動) という流れを読者に起こさせます。

読者の行動(アクション)につながる反応(リアクション)を、記事を書く前から考えておくことが大事なのです。

ですが、行動につながる反応を考えるのは、かなり難易度が高いと思います。

一朝一夕ではないですが、講義の課題を通じてたくさん記事を読み、自分で書くことで、考え方を身に着けることができるのです!

この他にも、記事の構成やテーマの立て方についてのお話もあり、とても充実した2時間でした。

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来年度の講座案内は既にスタートしています。是非こちらから詳細をご確認ください!

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