11月26日に、2022年度アニメライター講座の講義がオンラインで行われました。今回はその模様を一部抜粋にてご紹介いたします。
執筆・編集:ドキドーキ!編集部
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本日の講師は、SF考証・脚本家 堺三保さんです。
今回は、批評・解説の書き方について教えていただきました。
近年でも、アニメ批評やアニメの解説はネットやSNS上で取り上げられることが多くなっています。
この記事では講義を一部抜粋し、「批評」と「解説」の違いについてお伝えします。
まず、批評とは、作品を見た人もしくは見ていない人に向けて、作品から距離を置いて冷静な価値づけを与えることです。
例えば『すずめの戸締り』を例にとると、
「なぜ要石は廃墟にある設定なのか、そこにどのようなメッセージが込められているか」
というような問いを読み解いていきます。
つまり批評とは、「私はこの作品から〇〇を読み取りました」ということを伝える文章なのです。
批評のための3ステップとして、①精読(作品を何度も何度も観る)、②分析、③アウトプットという流れがあります。
分析のステップでは、何か一つ「切り口」を見つけて書いてみると良いでしょう。
一方で解説とは、作品の基礎的な情報(作者の経歴、時代背景)や作品の魅力・特徴を踏まえた上で、作品を鑑賞すべき意義を伝える文章を指します。
解説は批評とは違い、他人に勧めるための宣伝材料といえるでしょう。
そのため、批評と解説はそもそも掲載される媒体が異なります。
批評は新聞や雑誌のレビュー欄に掲載されるのに対し、解説はパンフレットや作品のHPで見かけることが多いのです。
解説と批評は伝える目的がそもそも別物であり、それに従って発注元も異なるのです。
講義ではこのような批評・解説の違いのお話に加えて、これらを書く上で大事な点について具体的に解説していただきました。
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